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深夜に響くポンちんカン メーカー: |
Zyxの看板タイトル『淫内感染』の外伝的ゲームの4作目。1・2作が陣取りアクション、3作目で配置パズルと渋めのチョイスの元ネタだったのに対し、この4作目ではオーソドックスな麻雀ゲームと宗旨替え。果たしてそれが吉と出ますか凶と出ますか。 ストーリーはないので端折ります。強いて言うなら坂口センセが当直のヒマな時間を持て余し、脱衣麻雀をおっぱじめたってとこでしょうか。 メインのゲームはオーソドックスな二人打ち麻雀。相手をハコにして一気に脱がすタイプではなく、安手でもド高めでもとにかく和了れば1枚ペラリという古き良きゲーセンスタイル。それなら点数は度外視で食いタンばっか作ってけばいいのかというとそうではなく、その対局で得た点数は次の対局前に得ることのできるイカサマアイテムとの引き換えポイントに直結してるので、高い手を和了れば和了るほど後々のゲームが有利になります。 そして二人打ちで全員負かし、エンディングを迎えたあとで四人打ちができるようになり、ここで好成績を修めることで壁紙を閲覧することができるように。絵柄は今回のための描き下ろしというわけではなく、一部店鋪で販売されたテレカの絵とか、そういうのばっかりっぽい。全部の初出がわかるわけではないんで、断定はできませんけど。 麻雀の難易度ですが、おそらくエロゲー麻雀史上最易かと思われます。一応、キャラごとにランク付けがされており、確かに高ランクキャラは早めに高めの役を作る傾向があり、こちらがリーチをかけるとスルスルと当り牌を躱して打ってくれたりはしますが、なにぶんプレイヤーの使えるイカサマアイテムが強力すぎて、COMの実力を推し量る前に衣服の全てを引っぺがしちまいます。配牌時に三暗刻が出来上がってて、更にテンパイしてるのでダブルリーチ可能な状況をタンヤオ積み込み技を使うだけでちょくちょく拝める麻雀ゲーム、そうはありません。しかもこのアイテム、得るのに必要なポイントが低く、他の脱衣麻雀ゲームでよく見かける牌交換が10,000pts必要なのに対し、ひとつたったの2,000pts。細かな費用対効果なんか考えるまでもありません。このアイテムさえ持ってれば確実に勝てますし、次戦で必要なポイントも易々と貯めることができます。中盤以降はこのタンヤオ積み込みと一発ツモアイテムを持てるだけ取得して勝負し、勝利してもまだまだptsが余ります。 出目徳でなくても死ぬわ。 ちなみにオレの1対局終了時の最高取得得点記録は593,000点です。青天井ルールでない、普通の麻雀ルールでこんなギャラガのハイスコアみたいな点数が弾き出されるとは思ってもみなかった。 エロに至るまでの規定和了回数は6回。脱衣はアニメではなく、立ち絵から衣服がするすると透けていくというよくあるものですが、6回和了ってエロを見る前に、2回目と4回目の脱衣のあとにちょっとしたプチエロ劇場が展開され、プレイヤーの股間の強度を持続させようという試みがちょっぴりサービス精神を感じさせるかも。 エロシーンの内容はZyxソフトのセオリーに則った、フェラ→絡み→射出のワンパターンがほとんど。一組につき一ケ所だけ1カットアニメがあります。『淫内感染2』の後日談という設定のようで、ほとんどのターゲットさんが坂口センセイの手によって堕とされ済みのために、坂口センセイらしい策略を弄しての鬼畜プレイはナシ。むしろなんだかんだと文句をつけられながらも、結局は和姦と言ってもいいくらいにほいほいヤラせてくれたり。しかも舞台は全て6畳だか8畳だかは知りませんが、畳の部屋なんで、病院エロっぽい雰囲気もありません。だのに娘さん方は看護服や白衣、女子校の制服を着て登場してくれるので、香る匂いは病院特有の消毒液の匂いではなく、イメクラの臭いがプンプン。『淫内感染』というタイトルを付けながら、診察室や手術室他、病院を感じさせる場所でのエロがないというのはどうにも頂けません。 また、ほとんどのキャラの服を脱いでいく順番が同じ為に、長時間の連続プレイは確実に飽きます。明日香と江美子でアクセントを付けたつもりなんだろうけど、明日香と江美子を後回し、もしくはさっさと終わらせてしまった人には意味がないわけで。総勢10組(12人)も対戦相手がいるんだから、一気に全員誰とでも打てるようにではなく、3組-3組-4組くらいでグループ分けするなりで、対局する順番をあらかじめ調整しとけばいいのにと素人ながらに思ったり。「初っ端から誰とでも遊ばせて欲しい」という不満も出るでしょうが、飽きの早さや最終的な満足感を考えればどちらが良いかは自明の理。 江美子戦での話の展開はインカムを考えなくてもいい、パソコン脱衣麻雀ならではのモノで面白かったけどな。『淫内感染』シリーズで一番苦手なキャラだったけど、一気に好きになっちまったい。 目につく欠点としては他に、回想モードの使いにくさを挙げときます。回想モードで見たいキャラを選ぶと脱衣シーンを最初から見せられる上、スキップができないので、愛実→冴子→佳織という3コンボで使用しようとするとそれぞれの脱衣シーンの全てを見なくてはならないハメになり、序盤なんかはそれこそ漫才のような会話が繰り広げられるために、せっかく膨らんだモノが次の本命エロシーンに辿り着くまでにシオシオのパーに。他にはシステム的な欠点がないのに、こういう肝要な部分で落ち度があると落胆も怒りも倍増です。回想モードは八艘飛びのように、軽やかにどこにでもって仕様にしとかなくてはいかんでしょう。こんな基本的なことをZyxが見逃すってのは一体全体どういうことなのかー。 しかしながら、このソフト一番の欠陥は“別に『淫内感染』じゃなくてもいいんじゃないか?”という問いかけに反論のしようがないということでしょうか。『淫内』が好きな人にしてみれば鬼畜要素が欠片もないのは納得できないだろうし、『淫内』を知らない人が買ったにしても、詳しい状況説明の類いがほとんどないので「なぜこの娘どもはこの医者の言いなりなのか」というのがよくわからず、いまいちのめり込むことができないのでは。正直『淫内』で麻雀を作るくらいなら、当初の予定キャラ数の半数しか出さなかった『ハコてん雀』の残りキャラで1本作って欲しかったんですけど。奥さんっぽいキャラいたしな。 あっけなさすぎる麻雀部分はハイスコアを叩き出すことに面白さを見出せるとまた違った評価になるんだけど、エロがこの内容では総評として凡作以下としか評価することができません。『淫内感染』というタイトルのネームバリューを利用するのはいいんだけど、このままじゃ本編の『3』が出るまでに“『淫内』は面白くない”というレッテルが貼られてしまいそうな気がします。そうならないためにも『淫内』以外のオリジナルタイトルを育てることが大事だと思うんですが、いかがなもんでしょうか。 7/1/2002 |